シミ抜き事典

キャンバススニーカーの草汁・緑ジミの落とし方

難易度
ふつう
目安時間
35
汚れタイプ
色素+タンパク質
素材
水洗い可(表示確認)

キャンバススニーカーの草汁は、緑だけを急いで消そうとして靴全体を漂白液へ沈めるより、靴ひも・中敷きを外し、低刺激の洗浄液で狭く試して、白い布へ色が移るかを見ながら進めます。キャンバスに見えても、革・スエード、金属ハトメ、接着部分、防水加工を含む靴は一枚の布ではありません。緑が薄くなっても、生地の色が動く、輪郭が外へ広がる、表面が毛羽立つなら、その時点が家庭処置の終わりです。

いますぐの応急処置

乾いた土や葉を払い、靴ひもと外せる中敷きを分けます。草汁がまだ湿っている場合は、乾いた白い布を緑の上へ当てて持ち上げ、布のきれいな面へ替えます。横へこすりません。革・スエード混、色落ちする靴、取扱表示が分からない靴は水や洗剤を足さず、製品別の手入れ案内を確認するところで止めます。

用意するもの

  • 乾いた白い布 2 枚
  • 食器用または洗濯用の中性洗剤
  • ぬるま湯
  • 毛の柔らかいブラシ
  • 古いタオル

手順

  1. 一足を一素材と思わず、洗える範囲を決める

    靴ひもと外せる中敷きを外し、タグやメーカーの手入れ案内を確認します。洗うアッパー部分がキャンバスで、メーカーが手洗いを認める靴だけ次へ進みます。革・スエードとの切り替え、色移りするプリント、防水加工、金属ハトメ、傷んだ接着部には洗浄液を付けません。手洗い不可または表示不明なら、乾いた布で表面を受けたところで止めます。靴ひもは本体と別に洗います。

  2. 目立たない場所で、洗浄液と色の動きを試す

    ぬるま湯へ中性洗剤を少量溶かし、白い布の端へ含ませます。かかと側など目立たないキャンバスへ5秒ほど当て、別の乾いた白い布で押さえます。白布へ靴の地色が移る、表面が毛羽立つ、接着部分がべたつく場合は、草汁の場所には使いません。変化がなければ、緑ジミの外側から中心へ同じ動作を小さく繰り返します。

  3. 緑の移り方を見ながら、柔らかいブラシで狭く洗う

    白布へ緑が移る間だけ、低刺激の洗浄液を付けた柔らかいブラシでキャンバスの織り目に沿って軽く動かし、湿らせた白布で泡と緑を受けます。泡を付けた境界の外へ緑の輪郭が動く、白布へ靴の地色が移る、10回ほど軽く動かしても緑が変わらない場合は、範囲や力を増やさず止めます。

  4. 洗剤分を残さず取り、形を整えて自然乾燥する

    水を含ませて固く絞った布で洗剤分を何度か受け、乾いたタオルで上から押さえて水分を取ります。新聞紙を直接詰めるとインクが移ることがあるため、白い紙や清潔な布で形を保ち、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。完全に乾いてから、残った緑・輪ジミ・接着部の浮きがないかを見ます。乾く前に追加処置を重ねません。

やってはいけないこと

  • 靴全体を酸素系・塩素系漂白剤へ丸ごと長時間つける
  • 硬いブラシで緑が消えるまで同じ場所を強くこする
  • 洗濯機、乾燥機、熱いドライヤーで一気に洗浄・乾燥する

注意点

  • 実際のスニーカー洗浄では、処置した場所から緑の輪郭が別の場所へ動いた例があります。『その場所は薄くなった』だけで成功とせず、濡れた境界の外側まで見てください。靴ひもは部分洗いで緑が広がることがあるため、本体から外して別に全体を洗います。
  • メーカーの一般的なシューズケアは、低刺激の洗浄液での手洗いと自然乾燥を基本にしています。白いキャンバスでも、金属・ゴム・接着剤・別素材を含む一足全体を漂白液へ長く沈める手順にはしません。

クリーニングに出す目安

スエードや革を含む、メーカーが水洗いを認めていない、色移り・輪ジミ・接着の浮きが出た、または限定品や思い入れのある靴は、緑が残っていても家庭で薬剤を足しません。靴の素材名、草汁が付いた時刻、試した洗剤と回数を伝えて、購入店・メーカーまたはスニーカークリーニングへ相談してください。

※ 衣類・製品の洗濯表示を確認してください。家庭での処置を進める場合に限り、目立たない場所でテストしてください。最終更新: 2026-08-07