シミ抜き事典

デニムについた口紅のシミの落とし方

難易度
むずかしい
目安時間
15
汚れタイプ
油溶性
素材
水洗い可(表示確認)

デニムの口紅汚れは、赤い顔料を急いで消そうとしてこするほど、インディゴの青まで動き、白い擦れ跡が残りやすい組み合わせです。水洗いできる表示と、白い布への青い色移りがないことを確かめてから、衣料用中性洗剤を布に少量だけ移して狭く試します。赤より青が動くなら、汚れを薄くするよりそこで止める判断を優先します。

いますぐの応急処置

ティッシュで固形分をつまみ取ります。こすらず「つまむ」のがポイント。こすると顔料が繊維に刷り込まれて落ちにくくなります。

用意するもの

  • 白い毛羽の出にくい柔らかい布 2 枚
  • 乾いたティッシュ
  • 中性の衣料用液体洗剤(漂白剤なし)
  • 洗濯表示に合う水

手順

  1. 洗濯表示と青い色移りを小さく確認する

    水洗い不可・ドライ表示だけ、表示が読めないもの、未洗いの濃色デニムは、液を足さずここで止めます。水洗いできる表示なら、表示に合う水で湿らせた白い布を目立たない場所へそっと当てます。青がはっきり移る、表面が白っぽくなる場合は汚れ部分へ進めません。

  2. 表面の口紅を乾いた布で受ける

    固まりや厚みがある口紅は、乾いたティッシュをそっと当てて離します。横へ拭かず、汚れを中心へ寄せるように小さく受け止めます。指や爪でこすって織り目へ押し込まないでください。

  3. 洗剤を布に移し、端だけを押さえる

    水洗い可で色移りがなかったときだけ、中性の衣料用液体洗剤を白い布に一滴だけ含ませます。汚れの外側から中心へ短く押さえ、赤い顔料が布へ移るかと、青い染料まで移らないかを同時に見ます。青も移る、布地が白っぽくなる場合は一度でも続けません。

  4. 表示どおりに洗剤分を落とし、乾く前に見直す

    一度の処置で終え、洗濯表示の範囲で洗剤分を落とします。洗える品は裏返して単独で洗い、直射日光を避けて乾かします。残りや色の変化があるときは、熱をかけたり同じ処置を重ねたりせず、乾く前に相談先を決めます。

やってはいけないこと

  • 洗濯表示や青い色移りを確かめず、洗剤を直接広い面へかける
  • 歯ブラシ、メラミンスポンジ、爪で赤い跡をこする
  • 漂白剤や強い溶剤を重ねて、色落ちを取り返そうとする

注意点

  • デニムは汚れそのものより、摩擦や色落ちの境目が白い線として残ることがあります。完全に消すことより青を守ることを優先してください。
  • 衣料用漂白剤、クレンジングオイル、アルコールなどを追加する前に、衣類と製品の表示を確認してください。色を戻す処置にはなりません。

クリーニングに出す目安

青がはっきり移る、表面が白っぽくなった、広い範囲に付いた、ヴィンテージや大切な濃色デニムなら、家庭で回数を重ねません。「口紅が付いた」「家庭では中性洗剤を一点だけ試した(または何も試していない)」と伝えてクリーニング店へ相談してください。

※ 衣類・製品の洗濯表示を確認してください。家庭での処置を進める場合に限り、目立たない場所でテストしてください。最終更新: 2026-08-03