シミ抜き事典

ウール・ニットについた口紅のシミの落とし方

難易度
むずかしい
目安時間
10
汚れタイプ
油溶性
素材
水洗い注意

ウール・ニットの口紅汚れは、油分と顔料を落とそうとするほど、色・編み目・毛羽立ちまで動かしやすい組み合わせです。水洗い不可または表示不明なら、乾いた白い布で余分を受けるところで止めます。手洗い可でも、衣類とスポットクリーナーの表示が合い、目立たない場所に変化がないと確認できたときだけ、白い布で小さく試します。お気に入りのニットを守るなら、汚れが残っていても一度で止める方が確実です。

いますぐの応急処置

ティッシュで固形分をつまみ取ります。こすらず「つまむ」のがポイント。こすると顔料が繊維に刷り込まれて落ちにくくなります。

用意するもの

  • 白い毛羽の出にくい柔らかい布 2 枚
  • 乾いたティッシュ
  • 衣類とケア表示に適合するスポットクリーナー(使える場合のみ)
  • 洗濯表示・製品の使用説明

手順

  1. ケア表示を読み、洗えない場合はここで止める

    水洗い不可・ドライ表示だけ、または表示が読めないウールは、洗剤や水を使いません。乾いた白い布で余分をそっと受け、何が付いたかを控えてクリーニング店へ渡します。素材名だけで家庭処置を進めません。

  2. 表面の口紅をそっと受け、編み目へ入れない

    固まりや厚みがある口紅は、乾いたティッシュまたは白い布を軽く当てて離します。こすり取ろうとせず、繊維の表面に残る量だけを減らします。爪、歯ブラシ、濡れタオルで編み目を押さえ込まないでください。

  3. 使える表示がそろうときだけ、見えない場所で試す

    手洗い可で、衣類とスポットクリーナーの使用条件が合うときだけ、商品説明に従って白い布へ少量を含ませます。目立たない場所を短く押さえ、色が移る、編み目がゆるむ、毛羽立つ場合は汚れ部分に進めません。

  4. 外側から一度だけ押さえ、乾いてから判断する

    テストに変化がなければ、汚れの外側から中心へ同じように短く押さえます。洗剤分を除く工程が製品表示にある場合も、その範囲だけにします。乾いてから輪郭・色・手触りを見直し、残りがあれば同じ処置を重ねず相談します。

やってはいけないこと

  • 水洗い不可でも濡れタオルで叩き続ける
  • しみ取り剤や溶剤を衣類へ直接かけて放置する
  • 歯ブラシや爪で編み目をこすり、赤い跡を薄めようとする

注意点

  • ウールでも家庭で使えるしみ取り剤の可否は、衣類の加工や染色によって異なります。素材名だけで薬剤を選ばず、ケア表示を優先してください。
  • 見えない場所で変化がなくても、実際の汚れ部分では顔料や油分の残り方が異なります。色や風合いが動いた時点で止める準備をしてから始めます。

クリーニングに出す目安

カシミヤ・モヘヤ・濃色・編み目の粗いニット、水洗い不可の品、またはテストで色や風合いが変わった品は、家庭で続けません。「口紅が付いた」「家庭では水や溶剤を使っていない(または試したもの)」と伝えてクリーニング店へ相談してください。

※ 衣類・製品の洗濯表示を確認してください。家庭での処置を進める場合に限り、目立たない場所でテストしてください。最終更新: 2026-08-03